子どもたちに伝えたい森林・木育

子どもたちに伝えたい森林・木育

森林の国、日本

日本は世界有数の森林国です。
国土に占める森林率はなんと66%で世界第3位!

日本の国土面積の約7割は森林です。

日本の森林面積(2512万ha)÷日本の国土面積(3779万ha)=約66%

日本には多くの森がある。
そして小田原にも!

なぜ「森」が必要なのか

森には色々なはたらきがある

  • 水を蓄えきれいにする
  • 津波などから家を守る
  • 海や川に栄養を与える
  • いこいの場を提供する
  • 洪水をふせぐ
  • なだれをふせぐ
  • 生き物のすみかになる
  • 景観を守る
  • 山くずれをふせぐ
  • 強風から家を守る
  • 魚のすみかをつくる
  • 空気をきれいにする

そして、

二酸化炭素を吸収する ⇒ 地球温暖化の防止

森・川・海のつながり

森と川のつながり

きれいな水をはぐくむ
雨が降っていなくても、なぜ川に水が流れているの?
森があるから、「雨が降っていなくても川に水がある」!

森がないと、水をたくわえることができない!

川

森の保水力

森があると、なぜ雨がやんでも川に水が流れるの?
A:森がないと…雨はすぐに川に流れ込む、川が一気に増水
B:森があると…雨はゆっくり土にしみこむ、土の中に水をたくわえる、川に向かってゆっくり流れる

森があると、土がスポンジのようなやくわりをはたす!

森の保水力

山くずれをふせぐ

森は土がくずれるのを防ぐ
森の土の中には、木の根がはりめぐらされている。細い根はネットのように土をかかえこみ、太い根は固い土にくいのように食いこんで、森の土がくずれるのを防いでいる。

木の根が、がっちり土を守るんだ!

山くずれをふせぐ

海や川に栄養を与える

森から川へ、川から海へ栄養が運ばれる……

海や川に栄養を与える
地球温暖化との関係

地球温暖化をふせぐ

森は、地球温暖化の原因のひとつ二酸化炭素を吸収して、成長。

木の重さの約半分が、二酸化炭素を構成する炭素の重さ。

例1例2

地球温暖化って何?

地球は、太陽のエネルギーで温められている一方、温められた熱エネルギーを宇宙に放出。

ところが二酸化炭素(CO2) などの温室効果ガスの濃度が上がると、温められた熱が宇宙に放出されにくくなり、地球が温室のような状態に。

これにより、地表の温度が上昇し、地球が温暖化。

地球温暖化

温暖化で地球は熱くなっている!

様々な取り組みはされているものの、現在も気温は上がり続けている。

気温
日本の森林を考える

木をきることって?

1.どんな木でも、きることはいけない?

2.きることが必要な木もある?

それでは、日本の森について、まずは考えてみよう!

森林1

日本の森には、天然林と人工林がある

天然林

    《天然林(自然林)》

  • 主に、自然の力で育っている森
  • コナラやクヌギなどの広葉樹が多い
  • 周りの木からの種などから育つ

天然林(自然林) 60%

人工林

    《人工林》

  • 人が管理をし、苗を植えて育てた森
  • ひのきやスギなどの針葉樹が多い
  • 建築材などに使うために植えられた

人工林 40%

おだわらの森には、人工林が多い

おだわらでは70%が人工林!

人工林

昔はいたるところが「はげ山」だった!

ではどうして???

はげ山

植林したからです

種をまいて苗をつくり、
山で、苗を植える。

苗

しっかり手入れされた森林と放置された森林

実際の森林写真

手入れが行き届いていない森林の顕在化

  • 杉・ヒノキ等の針葉樹の人工林は、基本的には、下刈り、除伐、間伐等、常に人的な手入れが必要。
  • 手入れ不足の森林は材としての価値が低いだけでなく、水源涵養等森林の公益的機能の低下を招く。
手入れが行き届いていない森林

森林における災害

①台風12号災害
②平成20年 岩手・宮城内陸地震
③平成21年 兵庫県 台風9号災害
④平成21年 兵庫県 台風9号では流木被害も発生

森林における災害

人工林には、森の手入れが必要

人工林の多くは、50~60年前に、人が苗を植えて育てたもの。
野菜と同じように、ちゃんとした管理が必要。

人工林
間伐(かんばつ)の必要性

間伐(かんばつ)って?

日本の森の約4割、小田原の森の約7割は人が植えた「人工林」。適度に伐ることが大切。

間伐前

枝うち(えだうち)

木を食べる虫がはいらないように、森が暗くならないように、下のほうの枝をきる。

枝うち

間伐(かんばつ)

木がさらに大きく育つように、また森が暗くならないように、木を 間引く。
そして、苗を植えて育てる。

間伐

「間伐」は、水をはぐくむ機能を高める

「間伐」すると森が明るくなり、草が生えてくる
⇒ 土が保護され、降った雨がしみこみやすくなる
⇒きれいな水をたくわえることができる(緑のダム)

間伐前間伐後

間伐した木を使うことは、環境を守ること

木は、二酸化炭素をとどめている。
木を使うことは、地球上に二酸化炭素をとどめること。

木を使う
木と、森と語ろう!

木と触れ合いながら、木のことを知り、森の大切さを知ろう。

木の温もりを感じられるよう、様々な活動を通じて、木と気軽に触れ合っていただいています。

下駄箱

県立大井高等学校創立30周年事業で制作した下駄箱。
樹齢90年の杉・檜などの間伐材を使用。

こども遊具展

遊び方は自由自在。
無印良品と、小田原の森と木のコラボレーション
森はともだち ①木のこども遊具展

ウッドデッキ

5棟のバンガローをつないだ寄せ木ウッドデッキ。
デッキを囲んでのコンサートができる。

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