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地域材の利用 ~木の塀を知る 木塀設置後(6か月)の木材保護加工の経過観察④~

2022.08.19

今回は、防腐防蟻材ドブ付け処理、注入K4材の6か月の経過観察で、これらの木材は、高い耐久性が期待できるように処理した木材です。
黒い塀が防腐防蟻材ドブ付け処理、柱が注入K4材ですが、どちらも大きな変化は見られないです。
注入K4材は、近づいて見ると、木材へ切り込みが入れられており、この切り込みは、耐久性確保のための、インサイジング加工(木材への液体の浸透を均一・効率的に行うため)です。

「小田原木塀プロジェクト」の木塀づくりは、木塀毎に、それぞれの職人(製材、材木屋、大工、工務店、宮大工、木工等)が技術・技を活かして作った木塀で、全て形の違った木塀です。
日本の街並みは、昔から地域の職人がその技を継承して作りつくり続けることで、一定の景観が保たれてきました。
現在では、建材の種類も増え、昔ながらの街並みを再現することは、困難ではありますが、木塀づくりで、地域の職人の技術を活かして地域景観を作ろうとしたプロジェクトです。

地域材を利用することは、地球環境問題への貢献となります。
地域で木材を伐採したのなら、その木材を活用し、地域の職人の技で加工し「木塀」等を作ることで、環境貢献活動の成果としてPRできます。
また、家づくりにおいても「外構材実証実験」などの助成金を、地域材を利用した木塀づくりに活用することもでき、地球環境問題への貢献ができます。
当社は、地域材を利用促進のための、地域材を利用した木の塀の利用の可能性についての取組みを進めるとともに、小田原地域の木の関係者が「チーム小田原」として連携を図り、木塀以外の地域材の利用の仕方も提案しています。
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