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「小田原木塀プロジェクト(おだわら木兵衛)」⑪ ~木工団地(川のフィールド)~

2021.10.11

プロジェクトの実証実験は、海、まち、川、森のフィールドで行います。
川のフィールド木工団地を紹介します。

足柄平野のほぼ中央部を流れる酒匂川は、古くから、洪水が頻発する“暴れ川”として知られており、江戸時代には、二宮金次郎が、堤防づくりに参加し、堤防を強化するため、黒松を植えました。
近年では平成 22 年の台風9号において、上流での土石流等が発生し、スコリア(火山噴出物の一種)を主とする多量の土砂が河川に流 出、酒匂川下流部においては、濁度が長期間高くな り、漁業等に影響が生じました。

酒匂川の左岸の堤防脇にある木工団地は、昭和56年に作られた工業団地で、木工関係の企業が立地しています。
箱根・小田原地方には、古くからの貴重な伝統工芸技術が数々あり、平安時代の初期頃より源流を見ることができます。その後、豊富な木材が伊豆半島から箱根山系にあったことや、東海道の街道往還者や箱根への湯治客の増加にともないお土産品として生産が活発になりました。
伝統の木工芸技術を用いながら現在では漆器、玩具、小箱類(寄木)、食卓用品、観光工芸品など多品種の木工芸品産地となっています。
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